子どもの「忘れ物」。あえて「届けない」ことで育つもの

子どもが幼稚園や小学校に忘れ物をしたら・・・

子どもの年齢によるかもしれませんが、子どもの自立を促すためにも、「忘れ物は親は届けないほうがいい」という考え方があります。

最近は「届ける」方の親の方が多いとも聞きますが、実際のところどうなのでしょうか。

実は今朝、年長息子の幼稚園のお弁当に使うナフキンを忘れてしまって、それで、息子が「持ってきて〜」と半べそかいてたけども、「明日からは自分で用意してみようか、今日は仕方ないよ」と、伝え残してきました。

そこで、自分へのフォローも込めて(笑)、たまの忘れ物も子どもにとってプラスになるという側面でこのテーマで記事を書いてみることにしました!

勇気を出して、人に助けを求める術を学習することができる

子どもは忘れ物をしたと気づいたら、困った状況に陥りますね。でも、そこからどうするか考え、勇気を奮って、先生に忘れたことを告白するかもしれません。

または、周りのお友達に「忘れたから貸して欲しい」と、SOSを口に出して伝えるかもしれません。そして、貸してくれたお友達の優しさに触れ、感謝することも覚えます。

このように、「困った」体験をすることは、子どもにとっては大事な体験でもあります。

困った時に、どうするか、そして、周りの人が助けてくれた体験をすることによって、今度は自分も人を助けてあげようと自然と思うようになるでしょう。

なので、「忘れ物」の体験は、その瞬間は子どもにとっては困ってしまうかもしれませんが、成長過程ではそれも大切な出来事となるのです。


以降、忘れ物をしないように注意するようになる

また、忘れ物をしたことで、勇気を出して言わないといけない苦労や、周りの人に貸してもらった申し訳なさ、恥ずかしさなどの体験をしたら、それ以降は「忘れ物をしないように気をつけよう」と、今まで以上に注意をするようになるでしょう。

親に任せていた子なら、「親に任せてられないな」と自立を促すきっかけにもなるでしょう。

忘れ物をしても、必要以上に「届けない」ことも大事

お薬やお弁当など、健康に関わるものならば、届けてあげたいものですが、ハンカチなど他人に借りて済むようなものは、あえて、「届けない」ことも、子どもの成長につながります。

幼稚園や保育園時代は、親が用意してあげることも多いでしょうから、自分の準備不足で入れ忘れてしまった!と自分のうっかりを反省することもあるかもしれませんが、たまには「忘れる」体験も、子どもにとっては、新しい発見や気づき、成長を促すいい体験になると思って、あまり自分を責めずに、プラス思考で行きましょう(笑)