2017年12月2日(土)カナダトロント在住、青少年の声を聴き続けきたアーウィン・エルマン氏(Irwin Elman)の講演会が開かれます。時間は13:00〜16:00。
開催場所は、この講演会のコーディネーターで主催の、武田信子研究室のある武蔵大学。お近くの方で興味ある方は是非この機会に参加してみてはいかがでしょうか。
先着100名で、現在申し込み受付中です。
目次
アーウィン・エルマン氏とはどんな人?
カナダオンタリオ州で、子どもや青少年の声を代弁して社会へ発信する「子ども青少年アドボケイト」として長年活動してきた人物。
その活動の幅は広く、カナダトロントの子ども行政に関わる人で彼の名前を知らない人はいないほど、オンタリオ州の子どもや若者の擁護者として知られています。
日本からも、彼の話を聞きに、過去に、100人以上の弁護士、研究者、ソーシャルワーカー、養護施設の生徒たち、臨床心理士、精神科医、メディア関係者などが訪れているそうです。
そもそも「アドボケイト」ってどんな意味?
日本ではなかなか聞きなれない言葉「アドボケイト(advocate)」とは、どんな意味なのでしょうか。
権利表明が困難な子ども、寝たきりの高齢者、障害者など、本来個々人がもつ権利をさまざまな理由で行使できない状況にある人に代わり、その権利を代弁・擁護し、権利実現を支援する機能をアドボカシー(advocacy)、代弁・擁護者をアドボケイト(advocate)と呼ぶ。(出典:jawe2011.jp)
近年、性暴行、子ども虐待、ドメスティックバイオレンスなどが社会問題になっているため、「アドボケイト」の必要性が、日本でもようやくあちこちで聞かれるようになりました。
トロントにある「アドボカシーオフィス」は、「国連の権利条約に従い、子ども及び青年は、聞いてもらう権利を擁し、敬意・尊厳・平等・寛容・参画及び機会の精神のもと、社会の一員として潜在的な発達可能性を完全に達成できるように支援を受けなければならない」をモットーに運営されています。
オンタリオ州の「子ども中心」のシステム
今年6月、カナダオンタリオ州で、“子どものジェンダーアイデンティティを認めない親からその子を引き離してもいい法律”が成立しました。
この法律により、子ども自身が、自分は「女性」「男性」またはその「中間」であると認識している性「ジェンダーアイデンティティ」を親が認めない場合は、「児童虐待」であるとして、親権を奪うことができるようになったのです。
アーウィン・エルマン氏は、この法律が成立したことで、「子ども中心のシステムを作り出すことになる」と述べている、ことがエキサイトニュースでも掲載されていました。
オンタリオ州の子どもや若者の擁護者アーウィン・エルマンは、新しく採用されたこの法律に賛成している。これはアンチ・レイシズムや子どもたちの権利を実施しているオンタリオ州で、子ども中心のシステムをつくることになると言う。
(出典:http://www.excite.co.jp/News/odd/Karapaia_52240743.html?_p=2)
今後の日本の「子どもの参画」について切り込む3時間
今回登壇にエルマン氏を招き、武田信子氏がこれからの日本の「子どもの参画」について鋭く切り込む3時間となっています。エルマン氏と武田信子氏の対談は見所ですね!
長年カナダと日本のソーシャルワークをつないできたトロント在住の菊池幸工氏が今回通訳として、エルマン氏の言葉を参加者のみなさんにわかりやすく日本語で説明してくれるので、「子どもの参画?」「アドボケート?」な人も、今の日本の子どもたちの環境を少しでもよくしたいと興味ある方は是非参加してみる価値ありです!
先着100名で、現在申し込み受付中
今回の講演会のイベント主催武田信子氏が、自身のtwitterやfacebookで、講演会の告知をされています。チラシも掲載されていたので、こちらも以下に掲載しますので、講演会のスケジュール内容など、ご確認ください。
申し込みはこくちーずよりできるそうです。
それから17年、更に多くの子どもたちや若者たちを勇気づけ、私も勇気づけられたエルマン氏を、この度、日本で皆さんにご紹介する機会を得ました。
是非、足をお運びください。
https://ssl.kokucheese.com/event/entry/492176/
(出典:「武田信子 facebook」より)
エルマン氏には17年前にカナダで出会いました。
人に絶望し、人生に絶望した若者たちが、彼に出会ったことで、前を向いて歩き始めるのを見ました。… https://t.co/2vsRpkwF3Z— 武田信子 (@medicinebeaver) 2017年10月16日