我が子は睡眠負債?「日本の子どもは世界で最も睡眠時間が短い」事実

日本の子どもたちの「睡眠不足」問題

先日、NHKのEテレ「くうねるあそぶ 子ども応援宣言~ねる子よ育て!~」(2017年8月19日の夜8時放送)でも特集されたように、日本の子どもたちの「睡眠不足」が社会的に注目を集めているようです。



睡眠不足は身体に悪い、なんてことは誰もが知っていること。

・・・だけど、パパママだって、家事や仕事に追われて、現代の生活パターンでは、なかなか子どもの睡眠を守るも難しくなっているのも現状・・・ですよね?

日本は世界で最も睡眠時間が短い、という事実

日本の子どもは、世界的にみても睡眠時間が短いといわれているそうです。3歳以下の世界17カ国と地域の子どもを対象にした調査(2010年実施)で、日本は世界で最も睡眠時間が短いことがわかったそうです。

最も睡眠時間が長いオーストラリアと比べて、平均約2時間も短いというので驚きですね。

また、日本小児保健協会の調査(2000年実施)によると、3歳児の約半数以上が夜10時を過ぎても起きているそうです。同時期のオーストラリアでの調査では、午後10時には96%の子どもが眠りについているそうです。日本の子どもがいかに夜更かしなのかがこの調査でも分かりますね。

ただ、近年、早寝早起きの重要性が幼児をもつ親に理解されてきたのか、夜10時以降に眠る子ども(1歳半~6歳児)が2000年で39%だったのが、2005年には28.5%となり、夜更かしの子どもが5年間で大きく減ったそうです。(ベネッセ教育研究開発センターの調査)

また、幼児の平日の朝起きる時間も、最近は早まる傾向にあるそう。午前7時前に起きる子どもの割合は、1995年の33%が2005年には43%と大幅に増えています。

よく眠る子は成績も良い?

小・中学生になると、や大量の宿題、今流行り?のLINEなどのSNSなどで寝る時間が遅いこともよく言われてますが、実は、成績が上位の子どもほど早い時間に眠っていることが、睡眠習慣と子どもの学力の関係の調査により分かっています。

小学3~6年生で成績上位者の41%(主要4科目のテストで平均95点以上)は、午後9時までには寝ついていて、12時以降に就寝する子どもは「0」だそう。逆に70点未満の成績下位者では、9時前に眠る子どもは「0」で、20%の子が12時以降に眠っていたそうです。

算数では、睡眠時間と成績の関係もより顕著だそう。成績上位者では9時間以上眠っている子どもが多いのに対して、成績下位者の多くは7時間未満の睡眠しかとっていないことが調査で分かっています。

大量の宿題をこなすために夜更かし・・・なんてことは、実は逆効果だったりするのです。また、夜寝る前にスマホなどをみていると、光の影響で、頭が昼と勘違いしてなかなか寝付けづらくなったりするそう。

成績上位でいることがもちろん全てではないですが、もし、成績が悪いことが「睡眠不足」と関係あるとしたら、それは子どもの本来の能力や実力を出し切れていない、ということなので、残念な状況を作ってしまっていることになります。

睡眠が足りないと、精神的にも×

また、昼間授業中に眠たくなってしまったり、学校生活の中でイライラしたり気分が落ち込んだり、ってことも、睡眠不足のせいで起こる問題は無視できないものです。

イライラにしても原因が自分ではよくわからないので余計に精神的に落ち着かず不安定になってしまうこともあるでしょう。

これは、大人でも同じことですよね。子どもだって同じです。自分の状態に置き換えてみると、寝不足がいかにイライラを生んでいるか・・・常日頃体験しているはず。

あなたのお子さんは「睡眠負債」を抱えている?

NHKの「くう ねる あそぶ こども応援宣言」HPで「睡眠負債のチェックリスト」が紹介されていたので、ぜひこの機会にお子さんと一緒にチェックしてみてください。

対象年齢は、幼児~小学生。監修は、三池輝久さん(熊本大学名誉教授・兵庫県立リハビリテーション中央病院子どもの睡眠と発達医療センター特命参与)。

就寝時間が毎日夜9時を過ぎている
夜の合計の睡眠時間は毎日9時間以下
寝ている途中で目が覚め、その後30分~1時間起きていることがある
寝る時間と起きる時間が毎日バラバラ
休日は平日よりも起きる時間が遅い or 寝だめをする習慣がある
朝、目覚めが悪く、自分から起きてこない
目覚めた後もしばらくグズグズしている
朝食を取らない日がある
朝食や夕食の時間が日によってバラバラ

ひとつでもチェックがつくと、あなたのお子さんにも“睡眠負債”の可能性があるかもしれません。
十分に睡眠が取れているか、生活のリズムを見直してみてはいかがでしょうか。

とのことです・・・

いかがでしたか。うちの子は、上のこ5歳は早寝早起きでよく寝てくれるのですが、下の子4歳は赤ちゃんの頃から睡眠時間が少ない方で、今も寝る時間も9時以降になることもしょっちゅうあります・・・。

この機会に、改めて生活スタイルを見直していきたいと思います!

遊ぶ子は寝る=「寝る子は育つ」

昼間にしっかりと遊ぶと、それだけ脳の発達を促し、骨は筋肉も丈夫に。そして、体中のエネルギーを使い果たほど遊ぶことで、夜にぐっすりと眠りにつくことができます。たくさん遊ぶことは、たくさん寝ることにつながるのです。

そして、親にとっても♪子どもを21時までに寝かせることができたら、パパママも自分のんびり時間ができて一石二鳥とはこのことですよね♪

特に乳幼児期は遊ぶ、食べる、寝る、この三つが一日の生活のすべてではないか。夜深くていい睡眠をとると成長ホルモンが多く分泌されるのです。『寝る子は育つ』は科学的に裏付けがあるのです。遊ぶ、食べる、寝るという順番にも意味があります。まず昼間にしっかりと遊ぶ。手先を使った細かい動きを必要とする遊びは脳の発達を促し、身体を使ったダイナミックな遊びは骨や筋肉を丈夫にします。と同時におなかがすきます。食事をしっかり食べることにつながります。昼間の疲れが出て夜は早くぐっすり寝る。そして朝早く目覚め朝から元気が出る。こんな一日のサイクルが子どもの成長に大切です
(出典:「竹の子幼稚園」園長先生のお話)

皆さんも、少し意識するだけでも違うと思うので、できる範囲でやっていったらいいと思います。絶対この時間に!!!なんてことは、なかなか毎日は難しいですよね。

お子さんが、自分で意識して寝ることができる年齢ならば、子どもと一緒に「睡眠」の話をして、家族みんなで見直していけると良いですね!

大丈夫、ショートスリーパーな子もいる

遺伝子などの関係で生まれつき、睡眠が他の子と比べて短い傾向の子もいるそうですよ。私の母親も、おなじ兄妹間でも全然睡眠時間が違った、といっていました。おなじ環境下でも、寝る時間が違うのは、ある意味仕方ないこともあるのです。

子どもが寝てくれないのは、全てが親のせい、というのは間違いです。大人でも睡眠時間、様々です。たくさん眠る人もいれば、短くても大丈夫な人もいます。

たくさん日中も遊んで、早く寝かせる環境を作っているのに、なかなか寝てくれない子、の場合は、もしかしたら生まれつき「ショートスリーパー」な性質を持っているのかもしれませんね。

寝かすことが苦にならないために

「早く寝かせることが大事」と十分理解しているがゆえに、反面「なかなか寝てくれない」我が子に対して、イライラを募らせて、時には怒鳴りつけて寝かせる・・・なんてことも体験した人も少なくないのでは・・・。

自分はまさに、そんな「寝てくれない」ことへのイライラを募らせてしまうことがよくあるので、本当にその状況よく分かります。

でも、怒っても効果ないですよね・・。恐怖感で寝かせるなんて、いいはずがありません。おそらく、寝ないで怒るパパママは自分も含め、感情で怒ってしまっているのかもしれませんね。

言葉で「寝なさい!」ではなく、早く寝れる「環境」を作ることに、注力した方がよっぽど効果ありそうですよ。

昼間はたくさん日光の光を浴びながらよく遊ばせてとにかく疲れさせる!!そして、消灯時間を決めて、とりあえず寝る環境を作って、あとは眠くなるのをひたすら待つ!!!・・・

寝かしつけでついつい感情的にイライラしてしまうパパママはこれでいきましょう!!(笑)

早く寝かしつけなきゃ、と思っていた時は、私も寝不足だし、イライラするしで辛かったですが、
ルールを決めて、相手をするのをやめたら、楽になりました。(出典:oshiete.goo.ne.jp)