藤井四段だって「学校に行きたくない」。親ができることって何?

藤井聡太四段「学校に行きたくない」

今年の夏前、藤井聡太四段の母親が「今日も『学校に行きたくない』とブチブチ文句を言っていました。」とインタビューで答えていたことで、ネット上で話題に上がっていました。

7月15日の朝日新聞土曜版「be」のインタビューでも、「高校は行きますか」という質問に、藤井聡太四段は「まだわからないですね」と答えているそうです。

どんな人にだって、それぞれの理由

もちろん藤井聡太四段は将棋界ですでにあそこまで登りつめている人物なので、自分たちとは状況が違うと思うかもしれませんが、藤井聡太四段だって、きっと色々と悩む同じ中学生。

レベルの差はあれ、本人の中で「目指していること」「大好きなこと」「やりたいこと」は、本人の中では最高級なことで、一大事です。

学校に行かない選択肢もあるということ

「学校」をどう捉えているかだって、藤井聡太四段と同じように、一人一人、行く意味は価値を自分なりに真剣に考えているはず。

学校に行かない選択肢も、あるんだよ、という選択肢も用意してあげることは、心の余裕にもつながります。

選択肢をより広く与えて、最後は自分で決めてもらったらいいんです。それがその子の人生なのですから。

「後悔しない人生」=「自分で決めた人生」

「後悔しない人生」というのは「自分で決めた人生」ということに後で気づくはずです。

自分で決めたことは、たとえその目標に到達しなかったとしても、「自分で決めたから後悔しないように」前向きに生きなおすはずです。

ネットで賛否両論ー学校に行かなくていい派

間違いなく一線級の実力はあるんだから高校に拘らなくて良いと思うけどな~
余裕が出てきたら通信教育とかもあるし(出典:hamusoku.com)

高校は出ておいたほうがいいけど、通信など色々な方法があるから全日制にこだわる必要はなさそうだね。(出典:hamusoku.com)

高校なんて友達と遊ぶ目的がないなら行く意味ない(出典:mykit.pw/matome)

行きたいなら行けばいいけど行きたくないんでしょ? 行く必要性ってなに?(出典:mykit.pw/matome)

通信制で良いじゃないか
それかフリースクールみたいなのあるだろ今は(出典:mykit.pw/matome)

ネットで賛否両論ー学校に行くべき派

挫折のための保険というよりは学校は勉強だけじゃなく、集団生活も勉強できるから行っておいた方がいいと思う(出典:hamusoku.com)



そもそも、学校に行くことって義務なの?

いいえ、義務ではありません。教育を学ぶ子どもにとっての「権利」です。義務教育の「義務」とは、子どもを育てる「親」に対しての「子どもが健やかに学び育つ”権利”を保障する義務」です。

学校に行かせる義務ではありません。

今の憲法になってから、教育は、子どもにとっての権利であって、義務ではなくなった。(出典:「東京シューレ」)

義務教育は親が教育する義務であり、学校へ行く行かせることではないが(出典:mykit.pw/matome)

そもそも、学校に行く理由の「集団生活」「社会性」ってそんな重要?

日本の気質で「集団生活」や「社会性」を教育の中で尊ぶ価値観や、風潮がありますが、そもそも学校に行くだけで身につくものなのでしょうか。学校をこなしてきた大人たち、未だに「集団生活」苦手な人ってたくさんいます。

要は、生まれ持った性格でしょう。あとは、学校というより幼い頃からの家庭環境の方が影響は大きいのではないかと思います。

学校なんかより実社会で働いてるほうが社会性だの人間関係だのは身につくだろうな(出典:mykit.pw/matome)

集団生活や人間関係を学ぶために学校行くって言うやつは信用できない
学問を将棋に活かせって言ってくれる人はいないの(出典:mykit.pw/matome)

普段からよく本を読み、毎朝、新聞に目を通しているという藤井くん。そんな彼なら、たとえ高校に満足に通えなかったとしても、勉強は続けるでしょうし、社会性が失われる心配もないと思いますよ(出典:『ふみもと子供将棋教室』の文本力雄さん)

親心を心配する声も

親としては子供の退路を断つのは勇気がいるだろうなあ(出典:hamusoku.com)

棋士・羽生善治の母は、高校に行かせて後悔?

羽生母は高校行かせて後悔したそうな
将棋に専念させてやれなかった親のエゴだと

学生なんて三十路越えてからだってやれる
伊奈めぐみも美大出たのつい最近だし(出典:mykit.pw/matome)

棋士・羽生善治本人は、後悔してない

羽生善治本人は、親の意見を尊重して高校進学の道を進んだようですが、それは、きっと「親の言いなり」だったわけでもなく、親の意見を聞いて、「なるほど」と納得して自分なりに考えた上で決断したことなんだと思います。

だから、後悔していない。そういうことにつながっているのではないでしょうか。

なので、「親の意見」は親としてこう思う、と素直に伝えることも大事。それは決して「押し付け」ではないのですから。

母親がーって言ってる人がちらほらいるけど
当時は確かに羽生の御母堂は「あんなに苦労して通ってそれでも卒業できなかったから
進学しなさいと勧めなきゃ良かった」とおっしゃってたけどね
当の羽生が高校進学して良かったと言ってるんだもの今は意見も変わってるんじゃないかな(出典:mykit.pw/matome)

▼羽生 善治 将来や進路に悩んでいる若者へ

親にできること

思春期の頃は、将来に対しても、自分に対しても、思いつめて考えて、マイナス思考に陥ったり、悩みに悩んで答えがわからない・・・そんなことが多いと思います。

親ができることは、その子どもの悩みに対して解決する糸口を見つけられるよう「選択肢」を見せてあげることだと思います。子どもはそれまで生きてきた体験と記憶の中で、自分で考え、決断するでしょう。

もしも、のちにその選択が「間違い」だったと思うことがあっても、「自分で決めた」ことだとしたら、誰のせいにすることもなく、「自分の人生」を「自分らしく」そのまま前に歩いていける力があるはず。

子どもを信じて、道は用意しておく。親にできることはそれくらいですよ…ね?